時限爆弾
私は『時限爆弾』を
体と心とにもっている
体がいつ吹き飛ぶかもわからない
心がいつ飛び散るかもわからない
それはいつなのかもわからない
百年後かもしれない
明日かもしれない
次の瞬間かもしれない
そんな危険な爆弾を私は常に持ち歩いている
だけど私は何時も爆弾の事を忘れている
ふと思い出すとき途方もない恐ろしさに襲われる
感情のすべてに涙があふれて爆弾に近づき触れたくなる
残り時間を与えられた時間をどうするか苦悩する
そうしているうちに日は暮れていく
新しい日が昇る朝に焦らされるころ
私は『時限爆弾』の事を全く覚えてはいない
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