残穢 feat. あぶくも
とうとうその日は来た
のこりを数えても無駄
もっともっとと欲した
とうの昔に見た夢何処
赤く濁る眼の境界線で
無様に揺らぐ想い出の
朽ちゆく様に身悶える
物語を謳う詩人の如く
遠くで落ちる雷の音が
呪いとなって頬を焼く
最も醜悪な遣り口だが
特に心は揺さぶられず
あの夏の日の化物共が
ぶら下がる雲の隙間に
くるおしくも息絶える
もう二度と会えずとも
とうとうその日は来た
のこりを数えても無駄
もっともっとと欲した
とうの昔に見た夢何処
赤く濁る眼の境界線で
無様に揺らぐ想い出の
朽ちゆく様に身悶える
物語を謳う詩人の如く
遠くで落ちる雷の音が
呪いとなって頬を焼く
最も醜悪な遣り口だが
特に心は揺さぶられず
あの夏の日の化物共が
ぶら下がる雲の隙間に
くるおしくも息絶える
もう二度と会えずとも
会員でない方は会員登録してください。
コメント
あぶくもさんとのコラボです。1連目はあぶくもさんに書いてもらいました。あぶくもさんの作品と共にお楽しみください!
あ、コラボだったんですね…!続いて危うく、誰かに宛てて綴ってしまうところでした笑
ぞわぞわします。
テクニシャンのお二人のコラボ楽しませていただきました。
定型詩は、言葉に緊張感が加わるように思います。それが共作なら、なおのこと。トノモトさんも、あぶくもさんも、二連目に惹かれました。…朽ちゆく様に身悶える/物語を謳う詩人の如く
読み逃しておりました!
縦読みもばっちりでかっこよ、です。
相互リンク貼っときます!
『あとさき feat. トノモトショウ』
https://poet.jp/photo/3656/