残穢 feat. あぶくも

とうとうその日は来た
のこりを数えても無駄
もっともっとと欲した
とうの昔に見た夢何処

赤く濁る眼の境界線で
無様に揺らぐ想い出の
朽ちゆく様に身悶える
物語を謳う詩人の如く

遠くで落ちる雷の音が
呪いとなって頬を焼く
最も醜悪な遣り口だが
特に心は揺さぶられず

あの夏の日の化物共が
ぶら下がる雲の隙間に
くるおしくも息絶える
もう二度と会えずとも

投稿者

大阪府

コメント

  1. あぶくもさんとのコラボです。1連目はあぶくもさんに書いてもらいました。あぶくもさんの作品と共にお楽しみください!

  2. あ、コラボだったんですね…!続いて危うく、誰かに宛てて綴ってしまうところでした笑
    ぞわぞわします。

  3. テクニシャンのお二人のコラボ楽しませていただきました。

  4. 定型詩は、言葉に緊張感が加わるように思います。それが共作なら、なおのこと。トノモトさんも、あぶくもさんも、二連目に惹かれました。…朽ちゆく様に身悶える/物語を謳う詩人の如く

  5. 読み逃しておりました!
    縦読みもばっちりでかっこよ、です。

  6. 相互リンク貼っときます!
    『あとさき feat. トノモトショウ』
    https://poet.jp/photo/3656/

コメントするためには、 ログイン してください。