荒れ模様の旅
絶望をカバンに詰めて
眠れない夜を過ごした
前の日も雨
天気は荒れ模様
回復見込みはしばらくない
午前9時
空港の掲示板に
遅延情報が流れる
ネパールに行ったら
寺院を観光しよう
思っていたけど無理そうだ
窓の外は雷の音
太った手をじっと見る
随分年老いた醜いだけの肉塊
夢は幻
だから
仕方ない
悪びれて
残された時間
生きている間に叶うのか
いつ動けなくなるか分からない身体を引きずって
鳥になれたなら
叶ったろうか
魚になれたなら
泳げたろうか
空を飛んで海を泳げる日を夢見て
僕が世界を諦めないでいられるように
コメント
ネット内での創作は何処かにヒントを置いてあるのだ
というのが私の妄想だったのかもしれません。飜るに
老若男女こだわりなくこの作品の「ぼく」は「ぼく」
への伝言のような広角すぎて、少し飛び出して、未来
の「ぼく」にも少しでも伝われば良いのにと思います。
@足立らどみ
この作品での「ぼく」は、語り手でもあるけれど私たち自身のことに置き換えてみることも出来そうかなと思いました。未来の「ぼく」に少しでも伝わりますように。
最後の
僕が世界を諦めないでいられるように
にズキュンときます。
@あぶくも
ズキュンときてもらえて、嬉しいです♪
感想ありがとうございました!