手遅れ
子どもの頃は
目に見えるものがすべてキラキラしていた
見たくないものなんてひとつもなかった
寝ているときでさえ
素敵な夢を見ることができた
一日中楽しくてたまらなかった
好きなものばかりで
毎日笑ってた
嫌いなものができたのはいつからだろう
一日中家にいるだけなのに
疲れるようになったのはいつからだろう
見たくないものや聞きたくないことが
あふれてきたのはいつからだろう
わたしはいつから
大人になったのだろう
素直で無邪気でほんとのことを
何も知らなかった子どもの頃に
戻ってやり直したいけど
手遅れ
知り過ぎてしまったから
もう前に進むしかない
コメント