カジカガエル

目を閉じてる
からっぽなのは
腹だろうか、胸だろうか

水の音をたどった先のわさび田にうもれた
がらん

まぶたの裏で
突き上げられる胸か
まぶたの裏のもう一つの目が
みつめる
腹かもしれない

はらがへってかじりつくと
腹も胸もまぶたも
いっせいになきだしてしまう

さみしいね
畦道は
さみしいな
白い花

投稿者

コメント

  1. 情景と心情がバランスよく織り成されている詩ですね。
    なんというのか、この詩から心地好いさみしさを感じます。

  2. こしごえ 様
    バランスよく、心地良い、は
    個人的にとても嬉しかったです。
    あまり気をはると、疲れてしまいます。
    ありがとうございます。

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