036

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懐かしさは悲しさに
ときどき似ている

悲しさは優しさに
たまに似ている

陳腐に涙ぐむことも
置いていかれた者の務め

こんがらがった今を
解こうとして諦めかけたら

あなたに
短い手紙を書いてみよう

投稿者

東京都

コメント

  1. 呼吸をするように紡がれる言葉。言葉に練度があるけれど、作りもののような嘘臭さが無いから最後の、短い手紙、がとても素敵。私も短い手紙、書いてみよう。

  2. 全体的な詩の空気感が好きです。

    置いていかれた者の務め という行と写真の
    ハスの花で何か仏さまみたいな存在を連想しました。仏さま(幽霊・亡き人の魂)への手紙、かなと最終連で、ああすてき、と感じます。

  3. @たけだたもつ さん
    >コメントありがとうございます
    「呼吸をするように紡ぐ」まさに私の最終目標です。
    まだまだ到達できない高い峰ですが
    たもつさんの言葉はとても励みになりました。
    でも。。。本当は作りものも好きです(笑)

  4. @こしごえ さん
    >コメントありがとうございます
    仏さまというのは素敵な着眼点ですね。
    自分の写真を見返して、なるほどなと思いました。
    「空気感」というのは自分では分からないものなので
    お褒めいただいて嬉しかったです。

  5. 人の感情は、みな、どこかで繋がっているのかもしれませんね。そんな感情の少し先のほうに、日常があり、言葉があるのかな。私も、「あなた」に手紙を書いてみたくなりました。

  6. @長谷川 忍 さん
    >コメントありがとうございます
    確かに最近「繋がり」について考えることが多くなりました。
    もともと人嫌いだったはずなのに(笑) 
    言葉は感情が引いて行ったあとに貝殻のように落ちています。
    そんな言葉の貝殻を静かに拾い上げるような詩を
    書いてみたいものです。

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