秋空
タワーマンションの
低層階から外を見ようとする
向こう側が
どうなっているのか
知りたかった
土曜の夕方に
陽が落ちていく
ベランダに出れば
あの人と同じ空気を吸える
まだ乾かない洗濯物を
温める程度の
日差し
子どもたちの遠い歓声
誰かを裏切ることより
誰かを裏切らせる方が
気持ちいいと気づいてしまった
陽が落ちてしまう前に
洗濯物を取り込まなければいけない
タワーマンションの
低層階から外を見ようとする
向こう側が
どうなっているのか
知りたかった
土曜の夕方に
陽が落ちていく
ベランダに出れば
あの人と同じ空気を吸える
まだ乾かない洗濯物を
温める程度の
日差し
子どもたちの遠い歓声
誰かを裏切ることより
誰かを裏切らせる方が
気持ちいいと気づいてしまった
陽が落ちてしまう前に
洗濯物を取り込まなければいけない
会員でない方は会員登録してください。
コメント
裏切るより
裏切られた方が良い
強い人生を歩むと
本当にそう思うのでしょう
裏切る、裏切られるって、あんまりわからないですよね。こうあってほしい、て相手に望む。だけど、違うことをした。裏切り?だけど、例えば子どもが自分を殺しても裏切られた、と思わないですよね。なにか訳があったんだろうと受け入れます。愛に、すべてのまれる。そんな愛を持てる相手は…
子どもたちと裏切りの対比が夕暮れのシルエットのようにくっきりと浮き上がるようでした。
オレンジと黒が美しい詩ですね。
洗濯物は誰かが洗って乾かしたり干さなくてはいけなくて、語り手はそれを担っているのだなあと、共感とエールを送りたいです。
ありがとうございます、倦怠、空虚、日常、非日常、バランス、ささくれ程度の裏切り、私と外の世界を繋ぐベランダ…みたいな感じでした。