Weak Coffee
コーヒーは言うのです
専門店の浅煎り豆を使ってドリップした
ブラックを好む女
今朝も 辛子色のアメリカンダイナー風マグカップに
注がれる一杯
キッチンで 女のまわりに
よく眠れたの?
気分はどう?
香り高く囁いても
微笑みもしない
北の砂丘の夕暮
海に迫った山肌の薄い雪を見て
波のたわむれ
風のたわむれに女は
唯 一とき心から笑ったけれど
街に戻った途端
とりすまして化粧しようと
冬よりも寂しい顔になり
消えた夢など
春風の 落としものだったのだ
だから
一緒に朝のワルツを踏もうよ
と誘っても 可愛げもなく
冬よりも厳しい顔だと
コーヒーは その思い吹きすぎかねて
ためらいながら言うのです
「夢が消えた女というものは扱い難い…」
コメント
珈琲大好きで毎回豆を挽いて淹れています。
浅煎りのフルーティーなアロマを感じて、飲みたくて仕方がなくなりました。
季節や情感の儚さもあります。
@たちばなまこと
様へ
たちばな様も、珈琲がお好きなのですネ! ♪( ´▽`)
温かい飲み物が欲しくなる季節になりましたので、大好きな珈琲を題材に
詩を書いてみたくなりました。
読んでくださってコメントを、お寄せいただき嬉しいです!どうもありが
とうございます。⭐︎
今度「カフェ・オ・レ」で、しっとりと秋冬を迎えます優しいイメージの
作品を書いてみたいなぁ…などと思っています。(^.^)
コーヒーの視点での描写が新鮮で、面白いなと思いました。夢が消えた時は、なかなか立ち直れず、そんな時、コーヒーがいつもそばにいると、ほっとしますね。素敵な詩をありがとうございました^ ^。
@ayami
様へ
お読みくださいまして、あたたかいコメントをお寄せくださり嬉しいです!
どうもありがとうございます!(^∇^)
今回、何気なし…アメリカンコーヒー君の独り言、という思いつきで書いて
みました。面白いと言っていただけて良かったです。⭐︎