蒸発
このままどこへ向かうのだろうか
北朝鮮が放つミサイルの中にいる心地
おちたのは平日のまっ昼間
十月某日 あすは大安
県営住宅の前で周辺を見渡す
たしかに足されていくものよりも
減っていくもののほうが多く感じる
黒っぽい太陽は際どいやり口で
明るいっぽい生活に適応している
脳なのだろうか
心なのだろうか
黒く照らされていく
少し赤が混じっている
さむいのに温かい
あたたかいのに冷たい
おれなのにおれじゃない
おれなのにおれみたい
おれじゃないおれみたい
じゃあ誰なのさ
どこにいてもここにならない
そこまでいってもここにはならない
心なんて感じないここにはない
生きているのに生きているみたい
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