鴉
早朝の渋谷
生ゴミを食い散らす
目を合わせるでない
奴らはもう心をなくしている
どこからやってきたのか
どこにかえっていくのか
それはもはや童謡のようにのんびりとはしない
食えるものはなんでも食う
闇より暗い黒を纏って本当の姿は見えない
何にもまさる個性
何かある
あの砂漠で倒れた白い牛を見てわかった
どこからともなく舞い降りてきたのは奴ら
黒い天使
早朝の渋谷
生ゴミを食い散らす
目を合わせるでない
奴らはもう心をなくしている
どこからやってきたのか
どこにかえっていくのか
それはもはや童謡のようにのんびりとはしない
食えるものはなんでも食う
闇より暗い黒を纏って本当の姿は見えない
何にもまさる個性
何かある
あの砂漠で倒れた白い牛を見てわかった
どこからともなく舞い降りてきたのは奴ら
黒い天使
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コメント
闇より暗い黒を纏って本当の姿は見えない
あの黒さ、艶のある黒です。それを魅力的に表していますね。
黒い天使 という最終行、体言止めで決めてますね。そのことによって、鴉の存在感が光ってます。
ダークファンタジーの冒頭のように、不穏さに惹かれます。
ラストの白と黒の対比に惚れ惚れしました。
@こしごえ
さん、コメントありがとうございます。
体言止め、国語の授業以来です!確かに鴉の黒は艶があるんですよね。
@たちばなまこと
さん、コメントありがとうございます。
書いたのも随分昔のことになってしまいましたが、インドの砂漠で見た鴉と、深夜のクラブだったかライブだったか明けの渋谷の鴉との対比が詩になったものです。
鴉と、人を、被せながら読んでみました。深夜から早朝にかけての、スクランブル交差点の辺り…。最終連目が鮮烈ですね。白い牛と、黒い天使…。
@長谷川 忍
さん、コメントありがとうございます。
鴉と人を対比させる読み方、良いですね、嬉しいです。詩は全体通して何だかモノトーンな感じになりました。