見つめる
あなた と思う
と同時に
わたし と思う
その時
大切なことを見つめようとしない自分に
さようなら
今
世界
を見つめれば
さまざまな 人や物事に
さまざまに 支えられているわたしが見える
一粒一粒の御飯粒 手紙一通 一曲の歌 一輪の花
花粉をつけたみつばち 芽をだす種 太陽と月と地球
そして
涙を零す
いろいろに
いろいろに
つながっている
今
世界
を見つめれば
どんな物にも 誰にでも
それぞれに合った役目という いのちがあるのがわかる
一つの平和を思い
すべてを こころの糧にしようとするわたしの
さまざまな こころに映るあなたは
あなただけの貴重な こころを持つ
かけがえのないあなたで
今日も 有り難い
世界に生きている
今 今があるのは
過去のおかげ
今があれば
きっと未来もあるだろう
その時も
今の声はささやく
今のわたしがいなくても 今のあなたがいる と
見つめた先の
しずけさは
風光る 笑みを零す
コメント
未来をしずかに予見させる結びが素敵でした。過去に零した涙が、未来の風に光って、笑ったように見えました、なんて。
まず、何を書くのかという根本のところにとても共感しました。また、一連で「さようなら」してからの視点の変化と終連での希望に繋がるところが良いですね。
timoleonさんへ この詩の世界に未来があると汲んでくださいまして とてもうれしいです。零した涙を、すてきに思い描いて頂いたこともありがたいです。ありがとうございます。
あぶくもさんへ そのように共感してくださいまして貴重に思います。また、一連から終連までの流れを見つめて、終連を希望と捉えて頂いたこともありがたいです。それを良いと言ってくれて とてもうれしいです。ありがとうございます。
誰にも、役目があるのでしょう。詩を書くことも、もしかしたら、誰かへの役目になるのかな。…そんなことを、読後、考えてみました。
長谷川さんへ そうですね。はい。長谷川さんのおっしゃる通りだと思います。うーん、たとえお一人でも読者が居てくれるのならば、詩人には詩を書くという役目があるのではないでしょうか。さて、どうでしょう。……うん。
長谷川さんが、この詩からそのように考えて頂いたことを貴重に思います。ありがとうございます。
長谷川さんへ 次のところを修正します。
>長谷川さんが、この詩からそのように考えて頂いたことを貴重に思います。ありがとうございます。
というところを次のようにします。失礼しました。
長谷川さんが、この詩からそのように考えてくれたことを貴重に思います。ありがとうございます。
タイトルと詩のことばたちとの調和といいますか、素敵だなと思いました。
たちばなさんへ この詩の題名(詩の題名は詩の要と思っています)と詩のことばたちをじっくりと味わってくれたようで、その上、素敵と思ってくれて とてもうれしいです。
うむ、調和ですか。自分は不調和な存在なので、だからこそ調和を目ざしながら暮らしているので、そう言ってくださいましたことを貴重に思います。ありがとうございます。