2023年前半期、精神病棟記述詩。
今、この瞬間、誰かと誰かがkissをして
今、この瞬間、誰かと誰かが殺されて
今、この瞬間、誰かと誰かがアイスクリームを舐めている
今、この瞬間、誰かと誰かが皿を洗い
今、この瞬間、誰かと誰かが蕎麦を茹で
今、この瞬間、誰かと誰かがお茶を飲んでいる
私がなにをしても世界は変えられない。
ただ、風が吹き、雨が降り。雷が鳴る。
ただ血が吹き出、ただ血が止まり、ただ目に涙する。
私は世界をコントロール出来ない。
善きにせよ、悪きにせよ、変えたいと思わない。
私は全能の神でいるより、風に揺れる木の葉でありたい。
寒空の下、揺れる木の葉が、存在の小ささと儚さを教えてくれる。
コメント
この詩が最後の2行で結ばれていることに安堵します。素敵です。
ありがとうございます。反応を見ると安心します。