ほっぺちゃん日記 ハッピーメリークリスマス DEAR ほっぺ あたたかい冬晴れ

ほっぺちゃん日記 ハッピーメリークリスマス DEAR ほっぺ あたたかい冬晴れ

ほっぺは、「メリークリスマス」とばばあに言います。
お母さんがいないので、だからばばあに言うのです。

ばばあは毎年の恒例行事としてクリスマスパーティーを開き、野良猫たちをはべらして豪遊しています。

「ばばあ、メリークリスマス」
といってほっぺがケーキのろうそくを吹き消そうとした瞬間、ばばあはがぶ飲みしていたウォッカをほっぺの顔面にぶちまけたので、ほっぺの顔面は火の海に!!

「わっっきゃ わっきゃ わっきゃなどぅー!」
とちくるって、119番と間違えて、リカちゃんの電話番号に電話して、
「猿?うざい」 とののしられていますがそれどころじゃなくて!消火活動!!

こんなにさむくてこごえそうな、ほっぺの寒々しいしみったれの顔面を、あたたた、あたためてくれたばばあに感謝しながら、
「ほっぺ死ぬのかな…」と推測しておりますと、パトラッシュの天使たちが舞い降りてきて、
天使たちにどすの利いた声で「放火の罪で強制連行だ」と言われ、天地創造刑務所に連れ去られそうになりました。
いや、放火じゃなくて災難です!!放火じゃなくて災難です!!

叫びながら跳び起きると、ばばあのおうちのこたつでうたた寝していたようです。
「夢だった…」
ばばあの家のこたつには、いつものようにミカンと、梅干しと、剣山が山盛りに積まれています。
「いつものばばあの家だ」 とほっとしていますと、窓の外に雪が舞ってきました。

ばばあはなにやら、ほっぺのために毛糸のパンツを、せっせと編んでくれているようです。
「これアウターだから、すごくあったかい方がいいよな」
ばばはそういって、歯なしの満面の笑みで笑いました。

「ばばあ、それがアウターだったら、極寒だよ…」
そうつぶやきながらも内心は『ばばあ、末永く、ステテコ・ロンリネスでいてね』と祈ってしまう、ハッピーメリークリスマスなHOPPE,あたたた、あたたかい幸せなのです。

投稿者

静岡県

コメント

  1. クリスマスを先取りしながら、世上のあれこれがうっすら浮かびそうで、でも夢になり、ほっとしつつほっぺちゃん節で一気にHAPPY振り撒く締が心地よかったです。

  2. @ぺけねこ
    ご感想ありがとうございます。
    ほっぺちゃん日記は、作者の私も書いていてとても幸せな気持ちになれるので、ハッピークリスマスなパワーで、少しでも笑いや楽しさを感じて頂けたなら、ありがたき幸せです。
    設定がずっと45歳ぐらいの猿なので、いつの時代の出来事なのかがパラレル状態なのですが、お褒めのお言葉とってもうれしかったです。

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