小さな橋を渡って

其処に川があるから、橋が架かるように。

(いや、逆だろう。

其処に橋があるから、川が流れ出すように。

いつだって〈鮮烈な朝〉、
厩舎への坂道を上る。
誰がどのように生きたって、
自分の勝手じゃないのか?
ふとした罪業に向かう言葉を、
ぎりぎりの場所で堰き止める。
台風が近付いていて、
僕が押さえるビニールシートが
ばたばたと風に揺れる。

投稿者

京都府

コメント

  1. 即興的な装い、その一方で練り込まれた言葉。他にいいねする人がいないなら、私がこの詩を独占させていただきます。

  2. 結構推敲して書いたんですよね。あまりいいねが付かず、ちょっと寂しかったんです。(そもそも読んでくださった方も少ないし…。)

    たけだたもつさんにいいねとコメントをいただけて嬉しいです。ちゃんと読み込んでくださってる。ひとつの作品は、たとえひとりだとしてもそのひとりに届く。それだけでいいのかも知れません。

    ありがとうございます。

コメントするためには、 ログイン してください。