愛されている
やがてはつらい時間もすぎさって
僕たちはひとつの自然であろう
できうるものなら時間であろう
母は母、父は父、
かたむきかけた屋根の下で
自然と声はくぐもるだろう
それでも湧き出す泉であって
心底湖底は眠っています
ついついと、それらはしまいに、ついついと
とけてほどけていくのです
やんわりと、とりなして、
ああ、わたしの神はやんわりと
その編み物を編んでいる
その思いつく色合いを遠くへやってくださいな
さんざめく、そのかたことで神はもう
わたしの視界をとおざかる
あたらしい時間のすべてに眼をとおし
母は母、父は父、
ときにはススキをさしだせり
思い出せ、ほんとにおまえは思い出せ
愛の時間のみじかさを。
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