メロディー

いつかの音楽が わたしを通り抜けると
祈りにも似た声が わたしの隅々までも行き渡る
重ね合わせられた音の波が 意識を彼方へと連れていく
おかしいほどに研ぎ澄まされながら わたしはばらばらにほどけていく

わたしは打ち鳴らされる リズムの一部となって
わたしの声は 沢山の人の祈りの中に織り込まれていく
わたしをわたしとする力と 誰もがひとつになっていく力
その両方が膨らんで 交差する時
その幸福がいつまでも続くのだと
愚かしいほどに ただ信じていられる

投稿者

コメント

  1. めちゃくちゃわかります。簡単にわかりますと言って良いのかわかりませんが、わかるのだからわかった気になったことをお伝えしたくなりました!

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