True

本当のことを言いましょうか
嘘の方がお好きですか
冗談も各種取り揃えております
契約を取り交わしたいなら
少々お値段が張りますが

明日降る雨のひとつひとつに映る
あなたの悲しみを数えたいんです
どこまでも一人で戦ってきた
普段着のあなたの湛える涙のような
柔らかくて純粋な悲しみです

クッキーがなぜクッキーかというと
日光でこんがり焼けてしまうので
これだから観葉植物は買わなかった
今は誰よりも傍にいてくれます
どうしていいか分からない程可愛いです

思うよりも先に体が動いてしまって
殴られ続けたので殴られないと分からなくて
特段何もしない内から罵られています
私が賢いように見えるとすれば
それは多分、孤独のせいでしょう

あなたを愛していいですか
クッキーのように
マリコのように
アランのように
私の書く言葉から立ち現れてくる
名前すら付けてもらったことがなかった
キャラクターのように

どうすればこの気持ちが正しく伝わるか
それだけが
知りたい
本当に欲しいものは
あなたもまだ知らない
あなたの本当の姿
真実だったりするのです