わたしは花

わたしにはこれと言って特技がない
誰かに何かで勝ったことはない
何かを心から愛し、
何かに没頭した
そんな記憶は、17年間、
隅から隅まで思い出しても
見当たらない

いったい、何のために生きているのか
そう聞かれても明確に答えなんて
でないだろう
ただ、なんとなく生きて
なんとなく時間が流れていくのを
見つめてる

そんな時間無駄だという人がいる
目標を持つことが大切だという人がいる
確かに、ビジョンを持っている人は
揺らがない信念を持っている

しかし、わたしはこうも思うのだ
何も今が全てではないと

外に出て、うっすら積もる雪を
どうか払ってみてほしい
まだ見えぬ地の中に
新たな命が芽吹いてる
これからどんな花になろうかと
未来の自分に想いを馳せている

わたしは花
まだ、自分がどんな色なのかを知らない
まだ、自分がどんな花なのかを知らない
今はまだ先がみえなくても
これからわたしは大きな花を咲かすから

わたしは花
あなたも花