047
朽ち果てていくものに
愛おしさを感じてしまう
心の底に根を張った下草が
さわさわとそよぎ始める
揺るぎないと信じていたものが
長い年月と雨と風と
数多の人の往来を経て
朽ち果てていく時
人は己の限りある命を
今更ながら
思い知るのだろうか
朽ち果てていくものに
愛おしさを感じてしまう
心の底に根を張った下草が
さわさわとそよぎ始める
揺るぎないと信じていたものが
長い年月と雨と風と
数多の人の往来を経て
朽ち果てていく時
人は己の限りある命を
今更ながら
思い知るのだろうか
会員でない方は会員登録してください。
コメント
思い知る、という詩行のなんてくるおしい響き。
右下の体面カウンターのようなところからかつての賑わいを思ったりしました。
とてもかっこよくてドキドキする写真です。
@たちばなまこと さん
>コメントありがとうございます
この場所は代官山で、お店として現在も営業しています。
洒落た店が多い中、いきなりこの光景に出くわすと
やっぱり撮っちゃいますよね(笑)
より雰囲気を出すためにフィルターをかけてみました。
この詩は、共感いたしました。そうですね。長い年月とともに、ゆるやかに朽ち始めていく。梅雨の頃見る瑞々しい紫陽花も好きですが、秋の終わり頃、朽ちつつひっそりと咲き残っている紫陽花も好きです。…人も、そうかな。
@長谷川 忍 さん
>コメントありがとうございます
春夏秋冬はまさに人の一生ですね。
できるだけ長い秋を生き延びたいものです。
実は、廃墟写真なるものはあまり好きではないのですが
時々、路地裏の錆びたトタンなんかにホロリとしてしまいます。
嫌ですよね(笑)
はじめまして。
私は失語症なので。
話が分からない。文章がわからない・・・
すごく良かったです。
ありがとうございます。
最近、私も見ました。
確かに今更ですね。
私は、頑張ろうって言ってます。
アトム。
@北杜アトム さん
>コメントありがとうございます
お褒めの言葉、感謝します。
当り前のことはなかなか気づかないものですよね。
まあ、気づきたくないものもあるのですが。。。。