心感デッサン3

心感デッサン
2023.12.20
by frogmorton  

“夜枝 最後の 枯れ葉 親に しがみつき”

嫌な 国境に 足を 踏み入れ
 内臓は ぐらぐら 燃ゆる

喉の 奥で 嘔吐を 繰り返し
 寒山とした 空気の中

青白い 自衛隊が 任務遂行
 雲は 捻れ 異なる世界にも          冬風を 興す

先日 地にて 降り積もる
 枯れ 紅葉群 を 踏みしきり

ザクッ ザクッ ザグリ

くすんだ朱が 哭く
 私達は もはや 静かに 眠りたい と

着物 を 召した 少女
 神棚 の 御前 で

己 の 身体が 動かず
 白光 青白き 生々しい

三度 手が 腰に 当てられ
 恐ろしく 激しい 動悸

口から ハアハア 吐く息で
 喉は すっかり 干からびた

何百 助けを 叫んでも
 声に 成らず 消し去られ

恐ろしく これぞ まさに
 此の世 の ものではなく

プラズマが 体内を
 行き来 する

魂は 不滅 であり
 善きも 悪しきも

輪廻の 淵に 立ち
 そのうち 右往左往しながら

往くべき 場所へ
 旅立つ

わたくしなら
 あの 真っ青の 空に

もくもく 立ち上る 雲の 向こう
 真っ直ぐに 飛んで往くでしょう

『わたくしは 空に 成るのです』    

    

投稿者

東京都

コメント

  1. 息づかいが声になっていること、を感覚するわけです、広い世界は必要ではなく、ただコップ一杯の、酸素が欲しいわけです、から、夜でもなく、まよなかでもなく、ほとんどそれは蜘蛛のかさりと、去り行く気配であれば、良いのです。

  2. 拝読してくださり、誠に心より感謝致します本当にありがとうございましたm(._.)m

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