キオクスル

キオクスル

もちろんのこと、美は記憶する
魂をさかさまに、ふりまわし
なげだされてからも、フンザへの傾倒である
トロール船、細い鉄線のひかれゆく未来の
君たちと行く、ダマスカス、バリ島のあたり
遊覧のラジオクジラの飲み込まれても、さもしくしていても
神のかたひじついて
見よ、頂上石にはトルマリン石の記憶です
アモレ、アモレ、ユーカイのアモレ
虹は沈み始めている、カタバミの花の色に
すべての色は解釈の色である
人間の声で踏み絵する季節である
柑橘の葉が黄色くなっていくのは
さらん、からん、じらん、ボロン
君の声でそれを呼ぶ
だから、ごめん、
オーボエである。

投稿者

岡山県

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