オレンジ
もしオレンジを見つけたら
きっと磨きたくなるだろう
手の中のトパーズ
あなたは磨く懸命に磨く
アドリア海の太陽を
オレンジのかぐわしい香り
昼下がりのそよ風のよう
甘く軽やかに鼻腔をくすぐる
しかしみずみずしく甘いオレンジは
いずれあなたの手から抜け出すだろう
甘い香りをよそに
オレンジは酸っぱく苦くなっていく
そしてあなたに甘い香りを残していく
その手の内に 暖かさを残して
もしオレンジを見つけたら
きっと磨きたくなるだろう
手の中のトパーズ
あなたは磨く懸命に磨く
アドリア海の太陽を
オレンジのかぐわしい香り
昼下がりのそよ風のよう
甘く軽やかに鼻腔をくすぐる
しかしみずみずしく甘いオレンジは
いずれあなたの手から抜け出すだろう
甘い香りをよそに
オレンジは酸っぱく苦くなっていく
そしてあなたに甘い香りを残していく
その手の内に 暖かさを残して
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コメント
すべてのものが愛おしく感じられて、磨きたくなる時、ってあるな。
でもそれって、一方的な片思いなのかもしれない。オレンジがいずれ酸っぱく苦くなるように。思い出だけを残して。
でも本当は、酸っぱくなっても苦くなっても思い続けている。そんなことを伝えたいという永遠の片思いをしながら生きている、のかな。