深酒
テイクアウトのピザを一人
たらふく食べ
飲みすぎた赤ワイン
炬燵で寝落ちし
ふと目覚める
耳の底の音だけしかない
深夜
空ビン洗って
ベランダの収納ボックスへ入れる音、
黒つるばみの 夜気に沈んで
ささいな悩みや焦立ちに疲れて
知らずに 十二月は
ひとりぼっちが似合うと身にまとい
冷やかに笑う
居直りのふてぶてしさ
それでも一晩眠れば
休日の朝
石油ストーブ炊くにおい
軽い二日酔い
あちらこちら 心さまよい
テーブルに頬杖ついて眺めるマーガレットと
遠い国に旅をする
「何て私は、可愛い人間だろう。」
コメント
アンニュイ。
耳の底の音。
結局最後はその音を持って人は旅にでるのかもしれませんね。
最後の
「何て私は、可愛い人間だろう。」
は限りない自己肯定、とはまた違うような。
宣言、自分はここにいるという宣言。誰に聞かれることのない孤独だけれど気高い宣言。
@たけだたもつ
様へ
ご感想のお言葉、たいへん嬉しいです。m(_ _)m
日常で目にする風景や、いろんな人との関わりの中で、いつも…どこか非日常的な時空をのぞき、虚空に彷徨う。妄想ではなく幻想でもなく…私にとっては、それが、現世に在る私の現実です。だから筆を取ります。^ ^
この作品、第三連目に実は…自分で痛い妥協をしております。本当は「夜の叫び」の戦慄を表現しようと
したのですけれど。選択した言葉を自分が書く事に、説得性の感じられず。このような連になってしまっているのです。どんなに、作品には、その表現の方が、深みを帯びて訴える力があっても。私という書き手が、
その言葉を選択するのは説得性が無いから出来ない…と、感じました。書く…ということは重いなぁ!と思いました。
作品は、人だから。
拙い作品ですけれど精進していきたいと思います。これからもリリーを、よろしくお願いします!
めちゃいいね!
@かみる
様へ
どうもありがとうございます!(*^^*)
ご感想のコメントを頂きまして、とても嬉しいです。
それでも一晩眠れば・・・から最後の、「何て私は、可愛い人間だろう。」への変化に、人のポジティブな底力を感じました。今年もリリーさんの詩を楽しみにしております^ ^
@ayami
さまへ
こんにちは。いつも、どうもありがとうございます!( ´ ▽ ` )♪
ご感想のメッセージを頂きまして、とっても嬉しく励みになります。
今年も、詩人会で公開させてもらえます作品に、愚作もありますが
マイペースで取り組んでいきたいと思っております。m(_ _)m
私も、作品を通じてayami さまや、お読みくださいます方々と
気持ち触れ合えます事に喜びを感じております。今後もどうぞ
よろしくお願い致します。(*^^*)ゞ