雨の街

悲しい悲しい想い出が
雨となって降り注ぐ街

靴を濡らして歩く人々
冷えた足の裏に張り付く
足跡は全部、水溜りになる

ガラスでできた傘をさし
水滴で飾り付けをする

いつしか飾りも落ち切って
水溜りへと変わってく

やがて青空を映す
鏡となるはず

ガラスの傘の魔法は解けて
ひ弱な薄いビニールが
ぺらぺら風になびいてる

投稿者

東京都

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