こころの影
たまに見える心の影
この人もあの人も
曇り空みたい
見えなきゃいいのに
月の裏みたいに
笑うことができないくらい
受け止める真実の目
僕にしかわからない
無意味な暗さ
笑っていたいのに
流れる川みたいなのが
一番いいのに
たまに見える心の影
この人もあの人も
曇り空みたい
見えなきゃいいのに
月の裏みたいに
笑うことができないくらい
受け止める真実の目
僕にしかわからない
無意味な暗さ
笑っていたいのに
流れる川みたいなのが
一番いいのに
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コメント
朝からこの詩のことを考えてました。
学生時代、お付き合いしていた彼女さんのお家に行って、ご家族の方と夕食をご一緒しました。絵に描いたような明るいご家庭で楽しく過ごしたのだけれど、帰り道、彼女さんがポツリと、私あの人たち嫌い、と言った時の底の知れない陰鬱で意地の悪い表情を見た時に、初めて長山太一さんが書いている月の裏側を見た気がしました。
明るく振る舞っている人でもふとした拍子に図り知れない表情をする時があって、そんな表情に気づいていたにも関わらず、気持ちをきちんとキャッチアップできなくて、大切な友だちの死を止めることが出来なかったり。
気づいてしまう人はある意味、かわいそうなのだと思います。そして、気づいてしまう人は、多分、その人自身が抱えているものが多いのだとも思います。
長々とすいませんでした。良い詩だと思いました。