黒板

雨の初日
都会にも雨が降った
たくさんのものが濡れて
雨音の音や
雨水の水が
ふとした街路の様子を
美しく満たしていく
人混みの中で感じる
植物の吐息
どうしても
辿り着けない教室がある
生命はそこにあるはずなのに
風の通り道だけが
川のように流れる続ける
あなたが笑う
はにかんで笑う
地下鉄の色をしきりに
気にしているけれど
繰り返される季節にも
わたしたちの耳は
ようやく馴染んだのだった
薄い層のカーブを曲がり
その先に溶け出す熱の塊
黒板に文字を書くと
わたしたちの拙い都会は
そこで終わる

投稿者

コメント

  1. こんばんは。この作品は解剖しようとしてもなかなか難しいですね。
    ただ五感が欲しています。何回読んでも飽きません。
    素敵な作品です。

  2. @レタス
    レタスさん、コメントありがとうございます。いいお年頃になって、昔のように詩を書けなくなってきました。最近は気になった言葉や気に入った言葉を並べて、そこに意味を求めるのではなく、その隙間の意味にならないところにもしかしたら、何か生きること死ぬことの意味が表現できるかも、という淡い期待を持って書くことが多くなりました。

  3. おはようございます。私は評論が苦手で解らないのですが、たけだたもつさんの詩には
    何時も魅了させられます。詩に意味をもたせる必要性は在るのか疑問です。抽象的であ
    るのも芸術ですね。

  4. 声に出してみました。
    何度か。
    やはり
    詩は文学なのでしょうね。

  5. @wc.
    wc.さん、コメントありがとうございます。
     詩は文学
    それ、昔、わたしがwc.さんの「つづら坂」につけたコメントだ 笑

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