メンテナンス

長いこと
夢から遠ざかっていたので
あの頃の感覚は
遠くにある

長いこと
夢を避けてきたので
あの時の自分は
背を向けている

あの手この手
取り戻したくて
思案中
不安もあるけど
心が
踊ってる

何も持たずに
生きてたら
楽なんだけど
空っぽで
昨日も今日も
多分明日も
思い出せないほど
何もない

もう
叶わなくても
怖くない

夢に
触れていたい

今は
メンテナンス中

 

投稿者

福岡県

コメント

  1. ドラマの話で恐縮ですが、今クールの菅田将暉や有村架純がでている芸人の話の中で菅田将暉の兄がエリートだったけどある出来事で引きこもりになってしまうというエピソードがありました。何年ものあいだ部屋に閉じこもっていたけれど、やがてまた社会に向かい合い出ていきました。その時ふっきれた明るい顔の兄がおんなじような人生の休暇のことを言っていて、長い短いやその向かい合うものは違っても、人間生きていてまた前を向くのなら必要な時間だよなと共感したのをこの詩でもまた感じました。

  2. あらためて、メンテナンスという言葉の語感やリズムに、元気やはつらつした気分をこの詩に感じました。

  3. 夢が近くにあったり
    遠くにあったり
    忘れているやうで、意識していたり
    時間も解決してくれない
    諦めるでなく
    見放されるでなく
    見えづらくなっていく夢

    吹っ切れて
    触れたのですね

  4. いや、ほんとに、何も持たずに生きられたら楽なんですけどね。世の中、ちゃんと持っている人の方が少ないように感じます。彼らは図太く生きているから。まだ何者でもなくとも、心が踊るほどに夢を認識するなら、いつか何者かになれるような気がします。

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