からっぽ

めぐる
色を溶かし
まちをはがし
道をこわし
服を脱ぎ捨て
しゃがんで膝を抱え
めぐる
日を着て
道を履き
まちにとけ
また捨てる
集積所の隅はまだ
あきがある
隣の区画で
延び続けるビルと
影のてっぺんを
結び
その先にあるのが
カシオペア座だって

投稿者

コメント

  1. 星座を描く行為、って何だろう。自分と対象物との位置関係の確認だろうか。座標のようなもの?だろうか。
    スピード感、緊張感のようなものがあって、最後の終わり方も凄く印象的でした。

  2. @たけだたもつ

    丁寧に読んでいただきありがとうございます。
    星座を描く行為、なんでしょうね。
    天文学なのか、歴史なのか。自分と他人の位置関係の確認?位相?
    もちろんそれらに詳しくはないです。
    つらつらと、いただいたコメントでいろんな事を思うことができました。
    よく分からないまま書いて、すこしだけ考える。今日はそれでいいかなと。
    それしかできないですしね。
    重ねて、お礼を。

  3. @wc.さん
    情景描写が見事です。

  4. カシオペア座からは、どんどん作り、消費して捨てるようなからっぽのまちが、どんな風に見えるだろうと、思いました。カシオペア座が出てくることで、最後で視点が、上空のはるか彼方に移動し、読者も空を眺める感覚になるのが、いいなと思いました。

  5. @レタス
    さん
    嬉しいです、素直に。
    勿論、ここはダメな気がするってコメントでも、少し考えるきっかけになりますし。
    それでも、嬉しいなあ。
    と、少し感慨に浸って、また自制いたします。
    ありがとうございます。

  6. @ayami
    さん
    ありがとうございます。正直に、そこは狙ってなかった、、、でも、そこまで読んでみると、成る程、逆投影、最後の視点はカシオペア座から。
    新しい発見があります。
    ありがとうございます。

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