存在と自由のアンチテーゼ


泳ぐ鳥
結晶化して
飼い慣らす肉塊
風待ちの長い眠りが
ゆらゆらと輪郭を奪えど
此処に在るものが完全だった
強迫観念の裏側に沈殿するエチル
一定のスピードで網膜を焼こうとする
ベルベットの闇に遮られた無菌室で発狂だ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
左手がソンザイを掴む  核  右手がジユウを撫でる
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
循環するドグマに沈む恐怖を覚えているか
強い腐敗性を持つ浮遊体の視線だけは
射殺しなければならないのであり
此処に無いものを俯瞰すべく
砂塵のように舞い上がる
漂う綿雲の中心にも
身を委ねるため
具現化して
翔ぶ魚

[TONOMOTOSHO Rebirth Project No.016: Title by 終夜]

投稿者

大阪府

コメント

  1. おおトノモト氏の印象だ。
    言葉のこだわりもものすごいのだけど、どうしても形状や構成に目が奪われてしまいがちで言葉の意味がどうもこの形で決められてしまう。ゲーム性はあるけどドラマ性を失う、みたいな。それが氏の狙いなのかもしれないけど。
    あとこれは僕の蛇足だけど、じーーっと眺めていると頬を赤らめてしまうね。特に核のあたり。

  2. 好きなやつ、来たーっと小躍りしながら読みました。王さんの蛇足を含めてすべて自覚的なところがまた何とも。上下の対比も楽しめました。

  3. こういう、視覚的、かつ斬新な手法、魅かれます。私は、基本、抒情詩なので…。リズムの部分も含め、詩のひとつの醍醐味ですね。◇◆◇の部分に、どんなフレーズを入れようか。いや、余白のままか。

  4. そうか、これスマホで見てもあかんね。

  5. 構造主義の支配下から自由になるには、鳥は泳がないといけないし、魚は飛ばないといけない、でも果たしてそれで自由なのか? という疑惑が発生しました。

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