一瞬

環七の交差点で
鴉が低空飛行する
小さめのドブネズミを追いかけている

死にたくないと
コーラの販売機に逃げ込む

まるで遊んでいたかのような
無表情の鳥

今日は暖かい
一瞬の春だ
寒時を乗り越えて
歩いて行くしかない

投稿者

東京都

コメント

  1. ドラマでないドラマ、人間の視点が、宙に舞うとき、「ここ」はわたし、「わたし」はここ、それでも、ただようもの。

  2. 「まるで遊んでいたかのような/無表情の鳥」にぐっと引き寄せられてしまいました。そうか、歩いてゆくしかないのか・・・。

  3. @坂本達雄
    坂本さん、ありがとうございます!
    朝の視点が好きで、毎日色々と考えてしまいます

    わたしは、ここ
    ここは、わたし
    良い言葉です

  4. @北野つづみ
    北野さん、ありがとうございます
    ぐっと引き寄せられていただけたなんて!!
    嬉しすぎます
    低空飛行のハンター鴉が
    無表情の烏に変わったところが
    一昨日の朝、印象に残ったのです

  5. 那津na2さん いいね ありがとうです。
    一瞬を読ませて貰いました。
    作品の中の一瞬に人間を含める本能みたいな物を感じました。

  6. @冬の道化師 さん
    ありがとうございます!

    この詩、今読むと寒さが伝わってくるなぁ
    東京にはカラスが住んでいる

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