056

056

三寒四温の山と谷を
喘ぎながら

自律神経と前髪を
弄ばれるまま

季節のせめぎ合いを
掻い潜り

遊歩道をふうわり漂うのも
それほど悪くない

視界の端に色を感じて
振り仰げば

薄紅色に膨らんだ梢で
はしゃぐ小鳥達

私も思わず立ち止まり
春をついばむ

何かが始まってしまいそうな
予感が嬉しくて

ありもしない私のくちばしが
少しだけ咲う

投稿者

東京都

コメント

  1. コメント失礼いたします。

    梅とメジロ、でしょうか。内から外へと移りゆくリズムを感じながら、ぼくも最近、梅や小鳥に出逢うことができました。花のさりげなさ、しとやかさ、枝の絡み厚み。そこへメガネのお目々、緑翠の衣。形容しがたい喜びをとらえたような心地です。

  2. 三寒四温!!
    大好きな四字熟語です!

  3. @ぺけねこ さん
    >コメントありがとうございます
    気に入っていただけて、光栄です。
    メジロはすばしっこいので撮るのは難しくて
    10数枚撮ってやっと残った1枚です。
    どうして逆光の枝にばかり止まるんだろう?(笑)

  4. @イチカワナツコ さん
    >コメントありがとうございます
    以前「三寒四温」というタイトルで書いたこともあります。
    異常気象が続いていますが、季節を映す美しい日本語は
    いつまでも残って欲しいものです。

  5. @nonya

    あ、すみません、これは桜?だったんでしょうか。。
    だとしたら失礼いたしました。

  6. 逆光がゆえのコントラスト、メジロが花に溶け込んで見えるのが素敵です。

コメントするためには、 ログイン してください。