心感デッサン10

心感デッサン
2024.2.24
by frogmorton  

頭蓋骨内の 脳ミソに じんわり
 石の うじが 取り巻いている

今も 残る 赤い 斑点は
 脈が 止まる 血管を 探した 跡

涅槃に 往こうとする 者
 滴る チューブ にて 甦り

カラフルな ごきぶり群 が
 列を成し 直進 右折

春先に 此の様な 寒さは
 霧雨 が 皮膚に 染み入り

火照りが 熱に 変われば
 どれ程 楽で あろうか

35.5…35.3…35.6

座った目を 開眼 させ
 ハズレくじを 引く

年配者の 配慮
 忘れがちな 大切なこと

人生の 谷 から
 なかなか 抜け出せず

かといって
 人を 羨む 事 も なく

時が わたくしを
 乗せて 波立つ 泡の 如し

無意味に 置かれた 空き缶の
 運命に 真剣 取り組んだ

神様に 逢っていない
 出向くのを 忘れた 罪

『酸っぱい 梅干しが 食べたい』

黒い 下血 が 何度も
 押し寄せ 貴方より 我先に

もはや、起き上がれないかも
 そう 余生に 感じ

白き 淀んだ 空に
 木霊 させん

皆が 平等に
 小さな 幸を 頂かん事を 願う…  

投稿者

東京都

コメント

  1. 「わたくし」はつねに、いっこの、せいしんである、文字や言葉が、どのように、語ろうとも、「わたくし」を、信じる。

  2. @坂本達雄
    ご拝読本当にありがとうございますm(._.)mありがたいです☆

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