ルラシオン
菌糸のうみにうかぶ足たち
豊穣な銀の糸は
かれらの自由をうばう
かかとのふるい角質
は煤けた白黒写真
萎びてやぶれ
みづから生まれかわる
蒸留された足たち
が波のあいだからあらはれる
かれらのあたらしい細胞は
暈けたまちなみの写真
うみをただよう足たち
はゆっくりと丘にあがり
雑踏の人塵となる
銀の糸を引きづりながら
ぼくらを閉じ込めるルラシオン
菌糸のうみにうかぶ足たち
豊穣な銀の糸は
かれらの自由をうばう
かかとのふるい角質
は煤けた白黒写真
萎びてやぶれ
みづから生まれかわる
蒸留された足たち
が波のあいだからあらはれる
かれらのあたらしい細胞は
暈けたまちなみの写真
うみをただよう足たち
はゆっくりと丘にあがり
雑踏の人塵となる
銀の糸を引きづりながら
ぼくらを閉じ込めるルラシオン
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コメント
言葉のどれもが、いきいきとしています、それは無理なく、それは陸地を歩きます、呼吸している、存在です、むなしくはないのです。
詩で言葉が活かされていたとは、とても嬉しいことです。虚しさから遠くへ行けていたなら、なおさらです。