北アルプス紀行

あ  愛するきみよ
い  いつまでも一緒に歩いて行こう
う  後ろは振り向かないで
え  駅の改札を出たら
お  大きな山々が迎えてくれた
か  必ず幸せになれると… 
き  昨日までの想い出が
く  苦しい時も救ってくれる
け  険しい頂上まではもう少し
こ  こんなに花が咲いているよ
さ  さぁ! 歩こう
し  白い雪が残っているね
す  涼しい風が頬を撫で
せ  背負った荷物も軽くなる
そ  そう… きみの瞳はまだ生きているから
た  立ち上がろう
ち  地に足を踏み込めて
つ  剣岳は鋭く
て  天空の青を突き刺している
と  尖った岩々がぼくらを祝福してくれているよ
な  長い道程もあと僅か
に  荷物を背負い直したら
ぬ  濡れた頬とうなじを拭いて
ね  ねぇ… 歩いて行こう
の  登り路はもう少しで終わるよ
は  花々が微かに笑いながら歌い
ひ  広々としたこの景色を飾っている
へ  睥睨してごらん
ほ  ほら あれが槍ヶ岳 あれは白馬岳…
ま  真っ直ぐに伸ばした指の果てには富士の峰
み  観てごらん重層と連なる山々を
む  無理はしないでいいから
め  眼の前にはチシマギキョウが咲いている  
も  もうぼくらを邪魔するものはない
や  休んだらポカリを飲んで
ゆ  雪にカルピスをかけてごらん
よ  歓びが喉を通過するよ
ら  ラピスラズリの空のもと
り  輪唱する花々の祝福のもと
る  ルビーの指輪をポケットに忍ばせ
れ  恋愛にピリオドを付けよう
ろ  呂律の回らない言葉を捧げた
わ  ワタシト・ケ…ケッ…コン・シテ…クダサイ!

  

  

投稿者

埼玉県

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