おごる
実家でなんやかんやの用事を済ませ
親父とふたりで和歌山ラーメン
いつからやろな 和歌山ラーメンて
ちっさいじゅうに誕生日何食いたいて聞かれたら
決まって和歌浦のラーメンやったよな
ここのお店は弟が岩出で別の屋号でお店やってて大繁盛や
ほんで兄貴も修行してこっちで店出して
どっちも繁盛さすてすごいよなあ
最近帰省したら歩いても来れるしここばっかしや
前もウチでひとりで年越しそば作って食うてたやろ
あれも実はここのラーメンやいしょ
もうええ歳やし親父にはちょっと脂っこないかなて心配してたけど
聞くまでもなくぺろりやな
しかもおれと変わらんスピードやん
こっちはスープもちょっととろみがあってな
わえらの頃のラーメンとは種類が違うけど
これはこれで美味いもんやな
そうか そらよかったよ
ほんではや寿司は食わへんの
いや かまんよ
昔やったらラーメン来る前にはや寿司いちにこは食うてたよな
しかもラーメンも替え玉とかないから普通におかわり言うて二杯食うてなかった?
まあ そんだけ若かったんやろな
とかなんとか言いながら
今日は初めておごらせてくれたな
もうええ歳のお前に横から金出すの逆に悪いな思て
ようやくわかってくれたん
オカン一緒やったら怒られてるんやろけどな
なんかええ時間やっとうな
ごっつぉさん
コメント
和歌山を訪れた際には是非食べたいです。
仕事帰りに読んでリアルに2回お腹が鳴り響きました。車内に。
方言?がやわっこくて愛おしいです。
@たちばなまこと
さん、コメント読んで笑ってしまいました、車内で。ありがとうございます。
画詩にそのままラーメンの写真を載せてしまいました…絵日記みたいな郷愁の詩です。
コメント失礼いたします。
ぼくも、夜遅くにここを(サイトを)訪れることが多いのですが、ふがいなくもラーメン食べたくなりました。花柄のかまぼこ?がかわいいです。
最初の一連があり、そこから一気に方言にもってゆく流れに、なにか丁寧さというか、なにか感じるものがありました。
@ぺけねこ
さん、コメントありがとうございます。
私もまた食べたくなってきました(笑)。一連目のなんやかんやの部分の方が内容は濃いのですが、詩になってもらいたかったのは親子でラーメン食いながらしたたわいもない会話の方だったんですねえ。
和歌山は一度訪ねたことがあります。和歌山市駅近くの居酒屋さんで、一人飲みしました。美味しそうな詩ですね。…和歌山ラーメンですか。
@長谷川 忍
さん、コメントありがとうございます。
南海和歌山市駅前にはスタバ&蔦屋書店併設の図書館になっていたりで昨年末の帰省で見かけて驚いたところです。
https://kino-wakayama.jp/library/
和歌山ラーメンには2系統あると言われていますが、郷土愛の欲目なのか、どちらも好きなのです。
@あぶくもさん
食べている情景描写が見事です。画像を見てお腹が空きました。美味しそう♪
@レタス
さん、コメントありがとうございます。
情景描写を含めて美味しそうな詩になったようで何よりです。
ラーメンって郷土の味が出ますし、小さい頃の思い出が濃く残るんだろうなぁと思いました。それを親におごるとなると感慨深いですね。方言とも相まってなんだかすごくあったまりました。
@ザイチ
さんコメントありがとうございます。
確かにラーメンって小さい頃の思い出が詰まった食べ物ですね。死ぬまでおごらせてくれないんじゃないかと思っていたのですが、父親と息子の良い時間でした。