バイアス

11にはオキシトシンを知っていた
あのこいま 息継ぎしてるかな

同性に媚びても責められないなら
惜しみなくやれる
先生のふんわりした事柄から
鋭利な閃光(ひかり)を抜き取る

優(you)
お泊まり会の夜も
小さな結婚式も
ポプラ並木のお祭りにも
感性が漏れ出すところにはいつもあった
5月の浜辺 手を繋がれて めんどくさい
頼りにしてよ なんて そんなの要らない
憤る前に本でも読んで
怪しくて気持ちのいいことだけさせてよ

求める人には懐くよ
匂わせなんかじゃなく
ほんとうにみんなのこと好きだったの

結(you)
信じてくれて嬉しかった
地の目を斜めに撫でる日々に舞う流動的な美
繋げることが出来たら
生まれてよかったと言える
あのこに
 
 
 
 
 
 

投稿者

東京都

コメント

  1. わーん
    泣きそう

    私はいつもいつもたちまこさんの、色んな詩の中に散りばめる男性的だけど優美な描かれ方のエロい表現が大好きです

  2. @イチカワナツコ さん
    感じてくれてありがとう!
    (エロいのはオキシトシン?)
    あのこに大丈夫だよって言ってあげたくなったんですよね。

  3. 小説や映画になりそうな世界観ですね。ヒリヒリ、キュンとしながらタイトルのバイアスをどうしたものかと噛み締めています。

  4. @あぶくも さん
    ありがとうございます!
    女の子の集団に排除されたり、男の子とつるむ方が楽だったりしたあのこ、の記憶のフィルムを早回しで観ているみたいな。

  5. いいですね。あのこ目線で書きたくなります。

  6. @花巻まりか さん
    ありがとうございます!
    あのこを色々置き換えてみるのもありですよね。

  7. 何だろう、この詩は。
    言葉フェチにはたまらない。エンドレスで読んでられる。言葉のひとつひとつを栞にしてあっちこっちに挟んでいきたい。

  8. 好きな雰囲気の書き出しから
    youという単語(人名なのかな?)の置き方に至るまで
    とても喉越しが良くて綺麗な詩だと思いました。

  9. 求める人には懐くよ
    匂わせなんかじゃなく
    ほんとうにみんなのこと好きだったの

    このフレーズ、いいです。作者の心がこもっている。そう思いました。…ちょっと、泣けてくる詩ですね。

  10. @たけだたもつ さん
    栞!あっちこっち!
    ことばフェチの方にこんな素敵なコメント頂けるとテンション上がります。
    ありがとうございます。

  11. @nonya さん
    you、詩にしちゃいなよ、のyouたちなんですが、何となくシーンを感じる漢字に当てました。
    喉越しって素敵な要素ですね。ありがとうございます!

  12. @長谷川 忍 さん
    そうなんです、泣けてくるのです。
    そんな風に丁寧に感じ取ってくださりありがとうございます。
    私の中のあのこたちも喜んでおります。

  13. 最終連が好き。

    特に、

    信じてくれて嬉しかった

    生まれてよかったと言える
    あのこに

    が好きです。

  14. まずオキシトシンがバイアスですね。
    ホルモンの力によって世界の見方、あいての見方が変わってしまう。
    幸福感という色眼鏡。

    優と結という二人。もちろんどちらもyou。
    このあなた(達)からの視線として作者は世界を覗くのか。そう、あなたは私。
    他者の目を通すということで、自分がどう見られていたか、思われていたかを反芻しているようです。

    そこには感性が漏れ出し奔放で有りたい自分と、でもそれは「バイアス」がかかり客観性を欠いた情熱なんじゃないかと午前1時に思う次の2026に続いてるのではないでしょうか。

  15. @小鬼のひろしゃん(元こしごえ)
    さん
    ありがとうございます。
    こしごえさんの中にも、あのこはいると思うんですよね。
    私のあのこたちは今も共に生きています。

  16. @王殺し
    さん
    こちらはジェンダーバイアスについて。
    オーガズムを知ってしまった早熟なあのこは、自身はとても穢れているのではと悩みました。
    度重なるものの経験値からyouから送られる信号を読み取れるようになってしまった。
    「あ、またこれだ」って。そのあとほどなくして、女とくくられることに強い拒否反応を示すあのこは、信号が失われ孤独の輪郭を太くするだけだと知っている。
    最後はお洋服のバイアス裁断物は縫製に高度な技術が必要なので、きれいに縫えるようになったら着せてあげたい、みたいな。

  17. @たちばなまこと
    モノノーマティビティ
    また見知らぬ言葉をいただきました。字ヅラからなんとなく感じましたけど、ググってやはり今まであまり考えてみたことのない深堀りな概念でした。

    遅ればせながら、noteも読みました(全部じゃないけど)
    二つの詩を読んで感じたことがさほどずれていなかったと思いながら読んでいました(しかし僕のコメントはピント外れに感じるかもしれませんな。すみません)

    さて自分はどうなのだろう。
    男と女で違うのかもしれない。たちまこさんはそういうジェンダーチックな物言いには鼻白むかもしれませんが。

    少なくとも僕はそれを知った時、ちっとも自分が穢れているとは思いもしなかった。それは男の子だ女の子だの教え込まれたものからかもしれない。

    穢れていると感じるどころか、バカで正真正銘な子供だった僕はそれをその頃親しかった女の子に、俺はこうだけどお前どうなのよ?と聞いてみたという、記憶に残ってる出来事のなかで一番古く、一番消え入りたくなる記憶があります。
    やたら色んなことを聞きまくるという。自分ながらトラウマ。

    でもそれがどう周りに伝わったのか、やたらモテモテになった記憶もある。

    そして、その好意を向けられることの受け取り方も、違ったのかもしれせん。
    どうしようもなく面倒だと思ったものもあったけど。

    では僕はモノなのかポリなのか。
    んー、さあ。どうなんだろう?

    ひつこくだらだらと追い書いてしまいました。失礼しました。

  18. @王殺し
    さん
    王さんに対する好意的な感覚によるものから、王さんのくれる言葉たちがピント外れになることはまずありません。

    男と女での違いは、今生きている我々の育ち方としてあると思っています。
    私は性自認は女、異性愛者ですけれど、同性から好意を寄せられるのはそれはそれで嬉しく、けれどトラウマがあってか性的な関係にはなりたくない。
    けど、あ、これは性別関係なく、それ以上関係を進められないとしてもずっと好きでいて欲しいというなんともいえない気持ちがある。その好意を失う恐怖なのかしら。
    それがとても悪いことのように思えてて。
    マジョリティの常識から外れていないように装うこともまた、悪いことのように思えてて、自分のことを否定しない人や物事をいつも探している。

    いくらでも追い書いてくださいよー。

  19. @王殺し
    さん
    聞くの(書くの)忘れたけど、女の子に聞いたのはオーガズムのこと?
    それでモテモテ?

  20. @たちばなまこと
    小学校の頃ですよ

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