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朝を頬張って
暮らしが目を覚ます
昼は微睡んで
想い出が花から花へ
夕に俯いて
痛みが長い影をひく
夜は押し黙り
終わらないダイアローグ
窓は世界の鳩尾に開いた
素敵な覗き穴
窓から見える景色は
世界のほんの一部だが
わたしにとっては世界の全部
見える世界は
そんなに広くなくていい
窓の外を通り過ぎるあなたが
ほんのり微笑んでいるだけで
わたしの窓辺は
いつも華やぎを取り戻す
朝を頬張って
暮らしが目を覚ます
昼は微睡んで
想い出が花から花へ
夕に俯いて
痛みが長い影をひく
夜は押し黙り
終わらないダイアローグ
窓は世界の鳩尾に開いた
素敵な覗き穴
窓から見える景色は
世界のほんの一部だが
わたしにとっては世界の全部
見える世界は
そんなに広くなくていい
窓の外を通り過ぎるあなたが
ほんのり微笑んでいるだけで
わたしの窓辺は
いつも華やぎを取り戻す
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コメント
5連目までが特に気に入りました。
趣のある窓から見える移り変わる世界感が素敵でした。自分の窓に見える景色は狭いけれど、そんなに広くなくたっていいという表現にとても共感しました。ささやかな幸せをぎゅっと大切にしたくなるようで、とても満たされた気持ちになりました。
@たかぼ さん
>コメントありがとうございます
気に入っていただけて、光栄です。
5連目で終わっても良かったのかもしれません。
でも、なんとなく窓の内側も書きたかったのです。
「あなた」はオマケですけどね(笑)
@ザイチ さん
>コメントありがとうございます
良い雰囲気で窓の写真が撮れたので写真詩にしてみました。
窓越しに見る風景は実際の風景よりも心に残ることが多いような気がします。
限られた視界が想像力をより動かすからなのでしょうか。
共感していただいたようで、書いた甲斐がありました。
温かいお言葉に感謝します。