じょうざいとじょうざい
何時間たっただろう
倍量の睡眠薬に押し潰されて、
俺はちっとも動けなくなっていた
俺は、
マシュマロマンみたいに膨れ上がった自我で、
自分の体をいつになく小さく
感じた
ベッドの上でぴくりとも動けない体は、まるで、おままごとの人形みたいだった
すぐそこに投げ出されている右手に握りしめられそうなくらいに小さかった
俺ははじめて自分を可哀想だと思ったんだ
何時間たっただろう
倍量の睡眠薬に押し潰されて、
俺はちっとも動けなくなっていた
俺は、
マシュマロマンみたいに膨れ上がった自我で、
自分の体をいつになく小さく
感じた
ベッドの上でぴくりとも動けない体は、まるで、おままごとの人形みたいだった
すぐそこに投げ出されている右手に握りしめられそうなくらいに小さかった
俺ははじめて自分を可哀想だと思ったんだ
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コメント
僕も何年も薬に頼ったときがあったけど、結局は生きるのか生きないのかを何かをきっかけにして自分で決めるしかなかったのなと今歩きながら振り返ります。
自分の身体が自分のものではなくなっていく感覚というか、コントロールし切れないもどかしさみたいな屈辱感が苦手だったなぁと思い出します。
錠剤と同じように、言葉にも、痛みを和らげる作用があるのでしょうね。
お三方、コメントありがとうございます。
自分、障害、薬の折り合いの付け方は僕にはまだ難しいです。
でも思い返してみれば、たかぼさんのおっしゃった通り、表現することが苦痛を和らげてくれるのかもしれません。
創作がなかったらきっとすがるものが無かったように思います。創作万歳。