独白
机の上で
アレはこうして
コレはああして
この角度は写りがよくて
ここにはフタをして
ああ、貴男は
いつもいつもそうだった
かっこよく 生きたいのですね
その注文にいつまでも応じてあげられません
いついつまでも
ポーズばかり とりたがる
別れてのちは
どんな顔で会うのです?
少しデコボコした球にのって
必死でバランスとって
ただクルクルと
ひたすらに汗ふきながら まわす他ない
わたしたちなのですか?
ささくれ立つ心のうめきが消えない
夜明けの煙草
薄煙のただよいは ほんの少し
気持ちを柔らかくしてくれるのです
短くなったメンソールシガーを
揉み消す妻が
、
リビングで閉じた一冊のノートは去年の日記張
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