さよなら
さよなら
さよなら
さよなら
さよならを
何度も
となえる
あなたにではなく
たぶんわたしに
あるいは
あなたといたわたしに
あなたを
愛したわたしに
さよなら
さよなら
さよなら
どうかお元気で
もう
あの通りを
歩くことも
あの本屋を
覗くことも
ないでしょう
だから
もう
さよなら
あの暑すぎる
夏のわたしたち
短い秋のわたしたち
長く厳しかった冬の
かたわらで
心を寄せ合って生きた
わたしたち
さみしい春が
通り過ぎたら
瞬く間に
また新しい夏が
やって来て
すべてを
ちゃんと
忘れられますように
コメント
コメント失礼いたします。
鎮魂、のようなものを最初感じましたが、最終連での余韻のおかげで、ぎゅっと今に引き戻されたような感覚です。
「さよなら」という言葉にはポジティブさを感じる気がします。
追伸:
このさよならの繰り返しで、ある解説者を連想しちゃいました。
自分に優しく、相手にも優しくなれるような、とても悲しいけれど前向きな気持ちがひししと伝わってきました。
@ぺけねこ
さん、コメントありがとうございます。
お返事が今になってしまって、本当に失礼致しました。
鎮魂、と言っていただいて、なんだかはっとしてしまいました。
私の魂も鎮められた気がします。
(この「さよなら」がおっしゃるようにポジティブになりますように!)
コメントをお寄せ下さり、ありがとうございました。
追伸:
映画の方ですね!私も今読み返してみて、あの方のお顔が思い浮かびました(笑)
@ザイチ
さん、コメントありがとうございます。
そしてお返事が今になってしまい、本当に失礼致しました。
「自分に優しく、相手にも優しく」と言っていただいて、
何かが昇華されていくような気がしました。
まだ時々後ろを向きそうになる時がありますが、
ゆっくりでも前を見て歩いていきたいと思います。
ありがとうございました!
さよならを きちんと 言えたり、さよならと 思える人を尊敬します。
私は、さよならと言えない、というか言いたくはない奴なので。
別れるということを、こころから言わなければ ならない場合もあるんですよね。
この詩は、すてきです。
すべてを
ちゃんと
忘れられますように
というところに、ああ そうだなあ そうできたらいいなあ、とも思い、感動しました。
@こしごえ
さん、コメントありがとうございます。
私は全然尊敬には及びませんが、お言葉
ありがとうございます。
私も「さよなら」という言葉はできるだけ
人には使いたくないのが本音ですね….。
かわりに「またいつか」という言葉の方を選びたいなぁと
いう気持ちなのですが、
「別れるということを、こころから言わなければ
ならない場合もあるんですよね。」
時にはこのお言葉と同じことを、
自分に言い聞かせている気がします。
(たぶん次の章に進めるように、でしょうか)
どんなこともいつか
ちゃんと思い出になって
心のアルバムにしまえるように、
私の場合は一旦忘れる、ということが
必要なのかもしれません。
と内省的なお返事になってしまいましたが
そんな風に今一度振り返らせてくださるお言葉を
ありがとうございました!