夏になると

            
   泳げないのに行きたい、海。
   空に入道雲が湧いている
   君と一緒に行った
   海水浴

   君は海が好きだったよね
   空にセミの声が響いている
   君と一緒に行った
   海水浴

   首筋から汗が落ちる
               耳の後ろから香りが流れた
   君と一緒に行った
   海水浴

   君の水着姿が眩しい
   僕はサングラスをして
   観ていたい

               白い砂と白い雲の間
               白い肌と黒い髪のきみ
               暑い日々を過ごそう
   君と一緒に

   君と過ごした夏
僕の一番幸せだった夏
    嘘のない優しさ
さりげない愛をくれた

夜の海岸で星を見ていた
僕が煙草に目をやれば
煙草に火をつけて
口にくわえさせてくれた

僕は何も出来ないから
自然にしてくれていた
それが僕は嬉しかった
君の傍にいたかった

暦の8月を見たら思い出す
僕の一番愛した人をね。

投稿者

山口県

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