060

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ほどよく温んだ風が
みみたぶを掠めたら
あなたの好きな
「は」で始まる季節

生垣の横の
赤い自転車が
見当たらない

2ブロック先の十字路が
ふんわりとしたら
あなたの好きな
「る」で終わる季節

今年もあなたの
束の間の花巡りが
幕を開ける

ペダルを漕ぐあなたの
後ろ姿を想い浮かべながら

わたしの中の血潮も
緩やかに満ちていく

投稿者

東京都

コメント

  1. 優しいですね。

  2. @北杜アトム さん
    >コメントありがとうございます
    そんなに優しくはないのです。
    あなたのきまぐれは
    ほとんど放置してます(笑)

  3. 素敵な詩ですね。赤いものは血のつながりなのかな。生まれ落ちて、なのに離れ難い存在。赤い自転車の存在が、桜の情景とともに、心に沁みてきました。

  4. @ザイチ さん
    >コメントありがとうございます
    すみません、あやうく見落とすところでした。
    実は、この詩はかなりリアルなのです (笑)
    この登場人物はとにかく赤い自転車が好きで
    品切れと分ると遠くまで買いにいく人物です。
    ザイチさんの感想を拝見して、なるほどと
    彼女の行動パターンが少し理解できたような気がします。

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