桜の花が開く頃に
やわらかな薄紅色の花びらが
風に舞いながら
まだ傷の癒えない心に
やさしくささやきかける
もう春だよ
桜の季節だよ
私たちが綺麗に咲いているのは
今だけだから
私たちの美しい姿を見て
冬眠から覚めたように
近所の桜を探しに外に出てみた
そのあとは雨と風の日がやってきて
春の妖精たちの様子が心配だったが
気がつくと葉桜のキラキラと風になびく
枝の間で休んでいた
うつむいていた人に
空を見上げる機会を作り
今度は真っ白なツツジを咲かせて
五感を刺激し
どこかから漂う春の甘い花の香りで
私たちを引き寄せる
そうしていつしか私たちは
気づくと次の季節に向かって
歩いているのだ
妖精たちの見えない仕事に助けられ
背中を押してもらいながら
コメント
こんにちは♪ こちらの作品を拝読させていただきまして、今までリリーが勝手に
イメージしてまいりましたayamiさまの〝きちんと感〃に、➕して醸し出される
しっとりと大人可愛い♡雰囲気…。まるで透明水彩のパステルカラーな絵画の様で、
素敵ですぅ!(*´꒳`*) メロディー付けたくなるような情景ですね。読めて良かったです。
@リリー
久しぶりに書いてみた詩に、コメントをありがとうございます(*^^*)
早いものでもう桜の季節は過ぎてしまいましたが、桜の頃に書きかけた詩を見つけ、昨日、歩いていてふと春の花の香りを感じる瞬間があって、続きを書きたくなりました。
最初の方の語りかける部分は、ちょっといつも私の詩と違う雰囲気かもと考えてみると、ある女性の声楽家さんがドイツリートの歌詞を日本語で解説してくださっているのを聴いて、とても声がかわいらしく素敵で、インスパイアされたのかもしれないと気づきました。(歌の題名は忘れてしまいましたが、もう春だよ、寝てないで起きて起きて!というような歌詞でした)
花や植物から何かメッセージを受け取ることがあり、大きなものに生かされていて、自分も自然の一部なんだなあと思う時があります。見えないけれどそっと見守られていることに、時々気づけるといいなあと思います。
どうぞ良い日曜日をお過ごしください(^^)