理由

人と会うのが
億劫になる。

ささいなことが
ささいなことだと
諦める。

仕事帰り
途中下車をし
裏道に紛れて歩いてみた。

賑やかな場所から離れる
言葉からも距離を置く
理由を問われると
困ってしまった。

世間と社会との境は
いつも物憂い。

新緑の葉が
色づいている。

投稿者

東京都

コメント

  1. 最後の言葉で、やはりポジティブだとそう考えました
    億劫でも、話してみるとね
    色々とあったり
    なかったり
    カマドウマ

  2. 五月晴れ 光はかえり 鶴見川

  3. 「理由を問われると
    困ってしまった。」
    なんかわかる気がするというか、とっても沁みてきました。

  4. 成熟した魅力がしみでています。
    言葉からも距離を置く、共感に似た感情で大きく頷きました。

  5. @那津na2
    那津さん、…最近、人と会うのがおっくうで、ちょっと沈んでいます。最後、ポジティブだと言ってくださり、少し救われた気持ちになりました。

  6. @足立らどみ
    足立さん、横浜寄りの川崎下町で生まれ育ちましたので、いちばん近い川が鶴見川でした。…懐かしい。

  7. @あぶくも
    あぶくもさん、…もう、理由を問うな、ですよね。ちょっとナーバスになっていました。最近、プライベートでは、あまり人に会いません。

  8. @たちばなまこと
    たちばなさん、時々、言葉から距離を置きたくなります。…少し離れて。でも言葉が好きなので、また戻ってきます。

  9. 言葉からも距離を置く、距離を置く…
    自分の歩幅で距離をとったり、近づいたり、しゃがんだりしていければいいなと、そんな感覚が浮かびます。

  10. @ぺけねこ
    ぺけねこさん、そうですね、自分の歩幅なのかなと私も思います。…時々、いろんなことが億劫になる時があります。隠れたくなる時があります。

  11. 言葉と向き合いすぎると、深く考えすぎることになるのかもしれませんね。
    とても共感できる詩だけに、私も最後の前向きな言葉にぐーんと持ち上げられるような気がしました。
    いろいろとわけもなく落ちてしまうときさえあれど、自然は巡り新しく芽生えていくという事実に、これ以上の説得力はないなぁと思いました。

  12. @ザイチ
    ザイチさん、ありがとうございます。新緑の季節は、瑞々しさと、少し哀しさも含んでいるように思います。人は、季節、四季に生かされているのでしょう。

  13. こういった億劫となる経験をする人は少なくはないと思うのですが、それだけを詩とすると物足りない。しかしこの作品は最後の二行が、それとはわからないさりげない形で救いとなっているように感じられます。この二行で詩が詩となるように感じられました。

  14. @佐藤宏
    佐藤さん、最近の実感を詩にしてみました。本当にこんな感じなんです。…疲れています。世間と社会との境は、物憂いんですね。最終連は迷ったのですが、共感していただき嬉しく思いました。

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