雨の日のトカゲ

雨の日のトカゲ

わたくしが潜在する地面の上に出て
確たる検証をすることもなく
曖昧な言葉に疲労するのは、いわれなく
ハレーション、いわくいんねん
罪人の腱鞘炎、ケンタウルス座の投げ槍選手権
おおもとは常に、オクタビアヌス
ぼうぼうたる流しそうめんの火縄銃であろう
たじろぐ彼等の要望書に書かれていたのは
この日の雨の甘くさらに甘くあれかしと
わが舌、べろ、したべろめ、つんとして
交感神経さらに不幸交換真剣にして
よどみなく、我等のシナゴーグ
ロンドン塔へとシャリンバイする
セグロツバメの背に乗って親指姫は腹から笑う
わがはらから、わが通達する死の通信使節たちよ
雨のかぶりふり、あめじゃで、あめじゃで、降り尽くし
この界隈にどしゃぶりの
ヘクソカズラは咲けりと言うか
安穏の暗澹のアンノンの頃
わたしはこの葉から地面へと降り立ちて
泥かぶりまたしても泥かぶり
パレスチナへと行きますよ
この雨の中、わたくしめは行きますよ
裸のわたくし
どんと雨降れ
どんと雨降れ
行きますよ。

投稿者

岡山県

コメント

  1. 私にとって、トカゲは竜の比喩です。子供の頃はカナヘビが大好きでした。雨に打たれるサラマンダーの熱を想像すると、この詩が少し分かる気がするのです。

  2. カナヘビのしっぽをほしがる子たちよ、サラマンダーの火炎というもの、熱くてさわれぬ、眼をひきだして、五月の雨で洗いたい。コメントありがとうです。

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