道ずり

草のなびく道を
こつりこつりと歩く

歩くごとに草を踏む感覚
踏むごとに匂う草の香り

引きずる足
尾を引く心

歩いてきた道は草が折れ
歩んできた跡は土が崩れ

足元に戦ぐ淡い小さな愛らしい花は
いつ踏まれるかという不安に駆られて

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