積み木のある浜辺

積み木のある浜辺

ほら君はそこで遊んでおいで
数理の世界が明るく打ち寄せる場所
ふんだんに永遠を感覚する時には
さまよう金属の原子構造を思えば良いのです
ほら海鳥が鳴く
砂粒は君の肌を傷つけるだけである
しばらくの陶酔が回路を水でみたしていく
この海水からわたしの過去をドラマとしよう
さめた眼で記憶をなめしがわとして
ふさがれた空間のシンボルから
ミルクのような味わいで
君のコイルがオート思考する
ふたしかな侮蔑の感情をえがきだしては
地上のスタイルであるきだすだろう
ひとしく形骸である〈存在〉のアクアとしての
もうしばらくは水である
ときめきつつ君の熱が海水でひやされて
電子の数理で伝わるのであろう
生物はやけに〈最果て〉へといそぐのだ、そのままだ
指の金属はしなやかな円錐で
親族は空気中のアボガドロ定数に聞く
どこまでも気体のようで
そのうちに釈然とするオーロラ
夢を見てそのまま停止するように
できるかぎりの情報の秘匿
そして波は
このまま
美しい金属に反映する。

投稿者

岡山県

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