雲
ふと空を仰ぐと
たいてい漂っている
どことなく優しげで
どことなく儚げで
そんな雰囲気に魅入ってしまう
ちらと眺めていたはずなのに
じっと見つめて何かを考えている
あのような存在になりたいと
夢にまで見たこともあった気がする
確かな記憶ではないけれど
気づけば形を変えている雲を眺めていると
私が私でなくなっていくような気になる
よどんだ空気が一瞬にして霧散するような
わだかまりがすっと溶けていくような
とげがほろりと取れてしまうような
そんな感覚が心地いいのか
目を細めてしまうこともある
どこからともなくあらわれて
どこへ向かうともしれない
私は雲が好きなようだ
コメント
大きくて広い空をゆっくりゆっくり
流れる雲
自分の生き方が変わっていく
流れる雲と一緒かも・・・
@kunio さん
お言葉ありがとうございます。
そう、私は雲のような人生がいいのです!!!できればやはり日本のような四季の美しい、姿かたちに風情を揺らがせながら!
そのためにはもっと趣のある人間にならねば、と。なんせ雲はあの大きな大きな深い深い海から生まれるのですから。