天国の食事
生きているうちに
天国で食べられている
食事をしてみたい
生きているうちに
天国で飲まれている
すっきりさわやかな
清涼飲料水を
飲んでみたい
ああ今日も日が暮れて行く
天国みたいな街中で
一人で悪魔の夢を見た
オオカミ少年が呼んでる
明日本当にやってくる鬼
不都合な事実は
後になってから
知らされる
最後の晩餐は
天国で食べられている物が欲しい
最後の晩餐は
地獄へ行ったら
思い出せるような物で
あって欲しい
肉や骨や皮を味わう
野菜や魚は感情がないから
切っても罪悪感は感じない
なんて人間本意な
思想
たかが食い物に
エンドロールは
流れるがままに進み
君は
誰もが天国へは行けない事を知る
コメント
はじめまして、雨音陽炎と申します
天国で出される食事
どんなものが出されるのか、気になりますね
天国では互いに分け合いながら食事しないといけないらしいですよ
やたらと長いスプーンみたいなのを渡されて
4連目と最終連が特に秀逸だと思いました
生きてるときに悪行のかぎりをしでかしても
ひとつだけでもいいことすれば、天国に行けるとか
じゃあ、ずっと真面目に生きてきた者の立場は?
とか、そういうことも考えてしまいますね
面白い詩だと思いました
@雨音陽炎
読んでくださり、ありがとうございます。6月の終わり温泉につかった後で書いた詩です。
長いスプーンで食事したいですね 笑